「パブリックマーケットが燃えた」
突如舞い込んだ知らせをきっかけに、僕はこのマーケットで撮影してきた膨大な写真たちを掘り起こし、アーカイブとして公開し始めた。向かいの巨大なショッピングモールにも負けず、大火事にあってもすぐに復活する、そんなマーケットの有り様を捉えてきた。
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PUBLIC MARKET ARCHIVE は、フィリピン北部バギオの中心部に広がる Baguio Public Market およびその周辺地域をフィールドに、巨大な外資系ショッピングモールを筆頭に押し寄せる資本主義の波と地域の伝統的な暮らしや商習慣との狭間における人々の生を追った作品である。2015年にこの街を訪れてからおよそ10年間のフィールドワークと撮影を通じて、まるで大きな生き物のようなマーケットの有り様と、そこで生きる人々の知恵や力強さを表現する。

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